GT幌 マツダロードスターNA/NB (販売終了!)
ロードスターの幌には手軽にオープンを楽しめる持ち味があり、トップとボディのコントラストは各オーナーの気になるところで、重要なアピールポイントでもあります。
しかし、多くの純正幌が今や劣化が酷く、交換時期に来ているものばかり。
マツダ純正幌の殆どのは、ビニール系黒。
無難でどのボディ色にもマッチし、色あせもしにくい、シンプルな色ですが、面白さに欠けるところもあります。
MARUHAでは、2010年からオリジナル幌の開発に取り組んで参りました。
材質、製法、デザイン、カラー、在庫、など多くの課題やリスクを背負いながら、主にNETWORK SHOP様を通じて順調にデリバリーをしております。
ここで、もう一歩踏み込んだ仕様を打ち出したく、ラインを組み込んだGT幌をデザインしました。
ルーフにアクセントを設けてスポーティな雰囲気を出す手法は、常に考えていました。
特に小型スポーツカーにおいてはCLASSIC MINIはその典型で、昔からルーフをユニオンジャックで色取ることは有名です。
最近では、BMW Mini 、Fit Abarth500、など洒落たルーフのデザインがとても気になっていました。
これをロードスターの幌でも表現できないものか?と幌メーカーのエンジニアと相談をしながら企画を進めて参りました。
その具体化がこの度ご案内します、GT幌なのです。
価格(標準幌からの追加費用)
ビニール素材(Type-A・Type-D)の場合
標準幌から +¥18,000UP
クロス素材素材(Type-B・Type-E)の場合
標準幌から
+¥20,000UP
標準タイプオリジナル幌
標準タイプのオリジナル幌の特徴と価格はこちらをご覧ください。
質感と素材
MARUHAのオリジナル幌の強調すべき点は幾つもありますが、先ずは素材。
高級欧州車のBMW、AUDI、MERCEDES、PORSCHEなどで使われる純正幌素材と全く同じものが採用されています。
クロスに関しては、MAZDA純正品よりも素材は厚く、しっかりとした質感があります。
耐久性に富んだ上質な素材を元に製品化されているのです。
CAD設計
ラインの組み込みは、大変手間の掛かる工程が必要になります。
全ての幌生地の切り出しは、CAD設計から始まります。
生地の取り代、縫い代、などを前提に剛性やコストなどの様々な要素を組み込んで設計されます。
幌にラインを入れる・・一見簡単そうに思えますが、実は幾つもの課題をクリアしなくてはなりませんでした。
先ずは、設計上でラインを組み入れることを優先させました。
生地の上から、ライン生地を重ねたのでは部分的に生地が分厚くなり、オープンにした時の収まりが悪いのです。
また、重ねたラインでは外観的にもシャープなシルエットにならず、本来の意味合いが崩れてしまいます。
さらに注意すべき点は、フロント側の折り返し。そして、窓下までラインを入れる細かな縫製。
前面ガラス側との合わせ部。このラインが一定していなければフロントヘッダーウェザーストリップとの隙間が生じてしまいます。
シルエット、オープン時の収まり、ウェザーストリップとの密着性、コスト、縫製工程などラインを入れには幾つもの課題をクリアしなくては達成できない技術が要求されるわけです。
ラインの入れ方
ラインは、ベース生地にカットインされる工法で組み込まれています。
ベース生地とカットインされたライン生地は同じ高さとなり、生地の厚みが一定となります。
縫込みと裏からのテーピングでしっかりと固定されていますので、浸水の心配はありません。
アップ画像を見れば、いかに丁寧に仕上げられているかがお分かり頂けるものと思います。
ビニール素材のライン工法
ビニール素材の場合、シーム(縫い目)に相当する部位は通常、接着材を使った圧着が一般的ですが、ライン入れの場合は、クロス生地と同様にカットインされた素材同士の縫込みになります。
丁寧に仕上げられたラインは、ビニール系幌でも同じことなのです。
クロス生地のライン工法
クロス生地のライン工法は、実に手間暇がかかり、またその仕上げの美しさに多くの方が魅了されるものと自負しております。
贅沢な高級クロスを使って色彩で遊ぶ、こんなことが可能な車は他にはありません。
本来、幌用のクロス生地はシックな色合いです。
例えば、REDと言っても様々な赤があるわけで、その中から幌用に製造される専用生地は決して明るい赤ではありません。
少しダークな色合いで、車全体に一見派手そうに見えても、実に落ち着いたシックなREDを演出しています。
このREDにさらにGREYでラインを入れる。
どうでしょう?
シックな生地からスポーティ性が生まれて来ませんか?
どちらも本来、落ち着いた生地なのです。
決して派手な感覚ではなく、ラインとのコントラストでアクセントやスポーティなプロポーションを取り入れているのが、GT幌の本来のコンセプトなのです。
ラインアップ
ストライプは、10cm幅x2本をセンターに配するタイプと5cm幅x2本を左側にオフセットさせるタイプの2パターンです。
Type-A (NA用アクリル窓/ジッパー付き/ビニール素材)
- BLACK + WHITEストライプ(センター)
- BLACK + GREYストライプ(センター)
- BLUE + GREYストライプ(センター)
- TAN + GREYストライプ(センター)
- TAN + WHITEストライプ(センター)
Type-B (NA用アクリル窓/ジッパー付き/クロス素材)
- BLACK + GREYストライプ(センター)
- BLUE + GREYストライプ(センター)
- BROWN + GREYストライプ(センター)
Type-D (NA/NB用ガラス窓/熱線付き/ビニール素材)
- BLACK + WHITEストライプ(センター)
- BLACK + GREYストライプ(センター)
- BLUE + GREYストライプ(センター)
- TAN + GREYストライプ(センター)
Type-E (NA/NB用ガラス窓/熱線付き/クロス素材)
- BLACK + GREYストライプ(センター)
- BLUE + GREYストライプ(センター)
- BROWN + GREYストライプ(センター)
- GREEN + GREYストライプ(センター)
- RED + GREYピンストライプ(オフセット)
- BLUE + GREYピンストライプ(オフセット)
- BROWN + GREYピンストライプ(オフセット)
- GREY + RED/GREENピンストライプ(オフセット)
- GREY + RED/BLUEピンストライプ(オフセット)
当社工場作業
製品は各NETWORK SHOP様を通じて、販売しておりますが、当社作業も人気のメニューです。
基本的には当社在庫のリンク(幌骨)を使って先に作り置きをしておきます。
当社では幌組の際には、必ずレインレールはMAZDA純正新品部品を併用します。
後からでは容易に交換ができない部品であり、また大変重要な部位です。
このASSYでの事前準備を行う事で、日帰りは作業は勿論の事。当日の作業時間を大幅に短縮する事ができます。
遠方からのユーザー様に気軽にご来店を頂ける事を目指しております。
そして、リンクはすべて検品の上、丁寧に塗装仕上げを施してあります。
外見の綺麗な幌ではなく、内側も綺麗な幌をご提供したいからです。
また、見えないところではありますが、細部までしっかりと再塗装をしますので、錆対策にもなります。
一度組んでしまえば見えない部分も多々ありますが、手間を掛けた丁寧な仕事は必ず市場で評価されるものと考えます。
ただただ、安価な価格破壊を起こそうとする業者もいますが、納得の行く選択をするのはあくまでもユーザー様です。
下のパーツは、ベルトラインモールと言います。
樹脂とスチールの複合形成になっています。表面上の樹脂部の劣化は頻繁に見受けられます。
交換するには、幌ASSYを取り外す必要があります。つまり、幌交換のとの一括作業が絶好の機会なのです。
また、インナーに幌との合わせのラバー部があります(表から見えません)ので、劣化は性能低下にも繋がります。
MARUHAは、国内屈指の純正部品の在庫も誇ります。
事前の見積もりには含んでいなかった部品も作業現場の状況に応じて臨機に対応が可能です。
新品パーツのクオリティとは、幌製品だけではなく、幌組みまで含んでいるのです。
オリジナル幌ASSY通販
当社ASSYでの通販をご希望されれば、リンク組込みでの通信販売も可能です。
詳細はオリジナル幌ASSY通販をご覧ください
是非、ご検討ください。