MARUHAフライホイールの検証
フライホイール(以下FW)はNA6/NA8用から始まり、今やNDまで網羅する充実なラインアップ。定番中の定番商品と言えます。
とりわけNA/NB用は本当に多くの方にお使い頂いている製品で、いまだにオーダーを多数頂く人気な製品です。
製品紹介ページは以下
特徴
特徴の一つに、センターパイロットの保護があります。
純正フライホイール、あるいはこれを基準にした他社製品は単純な丸穴にパイロットベアリングをプレスでギューッっと圧入する設計。 余計な圧力をベアリングに与えるために入れて瞬間からすでにベアリングがゴリゴリとする事態に陥ります。
ベアリング自体は高価なものではありませんが、ミッションのメーンシャフト先端をガイドする大変重要なアイテムです。
メーンシャフトの先端は、クラッチディスクと勘合。そしてその末端をベアリングで支える格好になり、スムースな回転には欠かせない部位です。
これは、ゴリゴリとするベアリングで支持できるわけもなく、異音の原因、クラッチ切れ不良、ミッションへの振動増大、メーンシャフトの変摩耗、など、悪影響はいくつも懸念されます。
酷いときには、クラッチ交換でミッションを降ろそうとしたときに、メーンシャフトがパイロットから抜けない(変摩耗の為)、あるいはパイロットベアリングがすでにFWから抜け出している、なども経験が何度もあります。
この事例は過去ブログなども通じて何度もご案内して参りましたが、今回動画を用意してみました。
最近エンジンOHの依頼で降ろしたエンジンには28R-Lが既に装着されていて、もう何年も前に取り付けたものです。オーナーの方はサーキット走行を楽しまれる方で、富士スピードウェイの本コースも楽しまれるほどの車好き。
いつもの事のように、降ろしたエンジンに装着されているFWのベアリングに指を突っ込み、ダメージをチェック。予想通り28Rのベアリングはいまだにクルクルと新品同様にスムースな回転を維持。
これを何とか皆さんにお伝え出来ないものか?と動画を撮ったわけです。
01R、28RのFWには純正よりもわずかに大きな穴径を設けてあります。
これによりベアリングは軽圧入で嵌め込むことができます。さらに抜け防止の淵を設けてあるので、回転中にクラッチ側にポロリと抜け落ちる心配がありません。
クランクシャフトテールに取り付けた時点で、クランク側にも落ちる心配もなく、結果安定してそこにベアリングは留まることが出来ます。
比較で純正WFのパイロットベアリングの劣化具合も動画で用意いたしました。先日クラッチ交換の際に28Rに交換頂いた際の廃棄物です。以下に劣化が進んでいるかがお分かりいただけると思います。
また、位置決め用の3か所のピンも大事です。
ピンはセンターリングの為に設けられているもので、カバー側にピッタリとハマるべきもの。
3点をピタリと位置決めするには、3点のピン位置+適切なピン径の両方が必要になります。
加工精度の拘りがないとできない点です。
他社製品は、ピン径を細くしてカバーとの嵌め合いを緩くしているものもあります。
装着は無難に簡単になりますが、全く意味のないガイドピンとなりますので、カバーのセンターリングなどは無視されている設計。重量や値段ばかりに気を取られると痛い目に合う典型的なパターンです。
今まで多数のFWを販売させて頂きました。
多くの方は既にMARUHA製フライホイールの特徴をご存知の上でお求め頂いていると考えますが、もしこの時点でクラッチと一緒にFW交換を検討されているのであれば、是非この記事をご参考ください。
価格
01R type-cFlywheel 5.7kg
code:mar04121601 For NA6 NB6
¥40,260(¥36,600)
28R type-cFlywheel 6.3kg
code:mar04121602 For NA8 NB8
¥46,530(¥42,300)
01R Type-C LightFlywheel 3.9kg
code:mar05091300 For NA6 NB6
¥40,260(¥36,600)
28R Type-C LightFlywheel 4.4kg
code:mar05091301 For NA8 NB8
¥46,530(¥42,300)
魅力なセット内容
さらに魅力なのが徹底したセット価格です。
お得な内容と手間要らずの充実した構成になっています。
是非、ご検討ください。
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