マルハ デフコンの流行る訳
デフコンの略称で市場に定着してきましたデフコンプリート。
本当に多くのオーダーを頂きまして、心より感謝する次第です。
そもそも、NA6CEのビスカスLSDを始めとして、NA8C以降は変更を伴いながらトルセンLSDが標準装備されているロードスターです。
私の個人的見解になりますが、メーカーもロードスターにはLSDの装着が“面白い"と考えている反面、機械式LSDのチャタリングではクレームになりかねないので、マイルドなLSDの装備に抑えている。・・・と言う風に考えています。
つまり、LSDはロードスターにとって必需品であると言っても過言ではないと思うのです。
それにしても、ビスカスやトルセンと機械式LSDには大きな性能面の違いがあり、機械式LSDの推奨には根拠がありますが、
ここでは話が長くなりますので、LSD講座 その1
その2 をご覧下さい。
多くのオーダーを頂くデフコン中でも最も多いメニューが以下のパターンです。
1.(NA6CE用) NA6/DC-LF4.8
2.(NA8C、NB全車) NA8/DC-LF4.7 OR LF4.8
【デフコン・商品コードの説明】
商品コードの例をとって改めて説明いたします。
(例)NA6/DC-LF4.8
* | NA6/ | NA6CE用を表します。 |
* | /DC | デフコンプリートである事を表します。 |
* | L | マルハLSDが装着されています。 |
* | F4.8 | ファイナル4.8が装着されています。 |
* | その他 | 強化デフマウント、必要な全ての純正部品(ベアリング、オイルシール、等)が使われて組み上げられます。 |
* | オイル | REDLINEオイル(75w-90)が付属します。 |
* | ケース | アルミケースはサンドブラストに掛けられ、磨き上げられた後にクリアコートされます。 |
つまり、新品純正部品を使いながら、ご希望のファイナル・ギヤ、LSD、強化デフマウントが組み込まれる訳です。
写真は、5.1ファイナルにLSDが組み込まれたところ。
また、ケースもブラストで美しく仕上げられ、新品同様の状態でお客様の元にお届けいたします。
ブラストを掛けられ、クリアコートされたデフケース。
この後、上のデフキャリアと組まれ、完成となる。
通信販売も大変多いのですが、それ以上に多いのが弊社に於ける取り付け作業。
デフコンの価格に以下工賃で搭載いたします。
NA8C前期型 追加工賃:10,000円(ドライブシャフト分割タイプ)
NA8C後期型 NB全車 追加工賃:18,000円(ドライブシャフト一体型)
デフコンですから所要時間は2時間程度。
十分に日帰りでも対応できるメニューなのです。
デフコンに関する詳細、及びスピードメーター補正に関するドリブンギヤの変更はデフコンの頁をご覧下さい
また、LSDやファイナルのセットパーツもございます。セットパーツの(LSD & ファイナルギア)をご覧下さい
デフコンとセットパーツが混同され易いのですが、以下の様に区別されています。
*セットパーツ : LSDや取付に必要な純正部品をセット化したお得なパーツセット
*デフコン : セットパーツを使ってデフを組付けた完成品。【 作業時間の短縮 】
LSDの装着は多くの整備工場で作業されている事でしょうが、ファイナル・ギヤの交換まではそれ程多く取り扱われていないようです。
ギヤの調整が不十分であると、デフの機能は著しく低下します。
ファイナル交換はそれなりにテクニックが要るのです。
そして掛かる時間。
通常の場合は、ファイナル交換やデフマウント交換まで含めれば約1日の作業。
場合によっては数日預け入れとなるケースも珍しくありません。
勿論ケースの仕上げまでは行われません。
マルハでは実に多くのロードスターユーザーに県外からご来店頂きます。
整備時間の短縮は弊社にとって大きなテーマになっているのです。
デフを下取りに頂いても、次のお客様にご迷惑が掛からない様に下取り制度を実施するには性能に影響しないケーシングの再使用。
中身は全て全交換。コレが基本になっています。
ですから、どのユーザーにも安心してお使い頂ける内容でデリバリーされるのが、デフコンなのです。
そして、アッセンブリーでの脱着作業なのでお待たせしない作業もデフコンの大きな特徴なのです。
【 その他メニュー 】
勿論、LSDのみ、ファイナルのみ、等のオーダーも受けております。
この場合は、ユーザーのオリジナル・デフアッセンブリーが対象となりますから、通販の場合は先にお送り頂く必要があります。
また、弊社作業においても、日帰り少作業はOKですが少しお待ち頂く事になります。
お時間は掛かりますが、ご希望の内容に添えるように作業メニューは配慮いたします。
例えば、既に機械式LSD装着済みでO/Hをお考えの方、あるいは他社製LSD装着をご希望の方も勿論
歓迎です。
迅速にお見積もりさせて頂きます。
マルハLSDは自信を持って推奨する商品ではありますが、個々の考え方や好みがあります。
幅広くお応えする事も弊社にとっては大切な事と考えています。
マツダスピード製LSDのO/Hについて:
ロードスターが販売開始された平成元年以来、全国のスポーツファクトリーで展開されたマツダスピード製品の取り扱い。
当時の状況ではマツダスピード製LSDが恐らくは最も多く装着されたものと思います。
しかし、ケーシングが量産用の鋳造品となっており、メーカー設定には無いイニシャル変更などをするとケースが割れ易い面があります。
一方で容量が小さい為に、こなれ易い特徴もあることから、その効き方の不足気味な面を改善しつつのO/Hを希望される方が大変多いLSDでもあります。
イニシャル設定の変更には厚みの異なるディスクを使うか、あるいはシムを追加で入れるなどの手法が採られますが、マツダS製にはそのどちらも設定がありません。
弊社では、マツダLSD用の基本O/Hキットの在庫の他に、本来設定のない追加シムの用意があります。
NA6CE用もNA8C/NB全車用のどちらにも設定があり、厚みは0.1mmです。
最高2枚(+0.2mm)までを限度としておりますが、厚みが増すほどにケーシングに掛かるストレスが増大するので、その分リクスが増すことはご了解ください。
カツカツとしたメリハリのあるLSDに仕上げる事が出来ます。
マツダS製LSD O/Hキット :NA6CE用 税込み販売価格 15,750円(15,000) NA8C/NB全車用 税込み販売価格 19,950円(19,000) 各追加用シム (T=0.1mm) 税込み販売価格 840円(800) ATS製カーボンLSD
最先端のカーボン素材を使ったLSDは中々のものです。
特に一般的に嫌がられるチャタリングが皆無と言って良いほどに発生せず、日常的な使い方を強く希望されながら、サーキットや峠などでは機械式LSDの性能を要求されるユーザーには強くお勧めする商品です。
カーボンLSDの使い易い面を説明したいので、“日常的から"と言葉を使いましたが、本来のポテンシャルはサーキットでのトラクションの掛かり方が最も重要。
だからこそ皆さん機械式LSDを装着されるわけです。
アクセルに忠実に反応しながら、ググッと効く特徴はカーボン独特のモノがあります。
マルハのオリジナルLSDも日常的観点も含めて作りこみを行い、これ以上はイニシャルを下げられない程に設定にしながら、ディスク径や枚数で容量を大きくカバーする手法を採り、素材やオイルリターンの工夫などがされている事で広く市場から支持されているものですが、カーボンとは基本的に素材が異なる為にATS製品は又独自な性能を発揮しているのも事実です。
カーボンLSDは価格が高い為に躊躇されてしまう方も多いとは思いますが、マルハ・デフコンに上手く盛り込む事で全体的な販売価格を下げる事が可能です。
また、マルハではロードスター用には2wayを推奨しておりますが、カーボンLSDの場合は1.5/2wayの選択が可能です。
ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。