マルハモータース テクアド ショック減衰調整 For Roadster
テクアド ショック減衰調整(2003/7/30)
2週連続のテクアド掲載。
オイオイ 何だかのってるねー。
そりゃそうさ、だって夏休み前。 いわゆるダッシュってヤツで。
その後のゆっくりした時間が楽しみで〜、・・・なんてことは全然
ありません。
仕事の山に焦っております。
阪神タイガースが独走する今年の珍事。
掛布やバースが居ないのに、何で阪神が独走するかと思う前に、巨人の投手陣の弱小化には本当にガックシ。
何じゃぁ〜あの打たれ具合。
“守護神”? だぁ〜れ それ? 今のジャイアンツには使わないで欲しい言葉です。
アレだけの強力打線でもピッチャーが簡単にパカスカ打たれてはどうしようもありません。
力めば力むほど打たれるようで、気力と結果が空回り。
ペタも清も凄い選手だが、もっとすんごいピッチャーが居ないととても勝てるものではありません。
星野監督には体を大事にして欲しいですね。
日本の水泳陣の大活躍!! こちらはスンゴ〜イ。 やるじゃぁねーのみんな。
自己ベストに、日本新、そして世界新、 メダルのラッシュに日本中の関心が集まります。
良くやった北島、山本〜。 ソープもすごいがアメリカの18歳天才スイマーには驚きました。
世の中には居るんですねぇ、こういう天才が。
世界新が普通の記録に見えるほどのブッチギリ。
実に痛快な泳ぎでした。
さて、今回のテクアドはショックの減衰調整。
ケースボトムに調整ダイアルがあるもの、シャフトの先端に調整がるもの。
これらは基本的には複筒式、単筒式の構造の違いからなるものだが、要するに減衰力はアブソーバー内のオイルを油口(オリフィス)に通過させる抵抗を利用している。
丁度、先端に針が付いていない(栓をしてある状態)注射器を連想すると分かり易い。
先端の針が付いていない代わりにピストンに小さな穴があいている。
注射器ケース内にオイルが溜まっているところにピストンをグイと押す。
するとオイルはピストンに設けてある小さな油口を通過してピストン背面に移動する。
この時、オイルの粘度や油口の口径でピストンに抵抗が発生する。 コレが減衰力。
減衰力の設定はピストンを構成しているシムのしなりを利用する。
非常に薄い金属プレートでも連想すれば良い。 薄いプレートはオイル圧力によってしなる。
しなりやすければ減衰力が小さなものになる。
このシムを更に重ねたり、厚いものに変更したりと配列や厚みを変える事で減衰力の設定をするわけです。
シムは簡単には変更が出来ません。O/Hの際にメーカーのサービスと話し合って適宜対応するのが一般的。
上図は縮側(コンプレッション)のシムアクションです。
縮側のシムがしなりオイルが流れる(ピストン通過)様子が分かります。
上図は伸側(リバンウンド)のシムアクションです。
伸側のシムがしなりオイルが流れる様子が分かります。
これらシムを交換することで強弱をつけ減衰力の調整をするわけです。
それじゃぁ、皆が普段やっているダイヤル調整やシャフト先端を回す調整は何?
それは、シムの変更ではなく、油口(オリフィス)の口径の変更。
例えば、シャフトの内部先端は削った鉛筆の様にテーパー状になっていると仮定します。
シャフトを右に回せば、ねじ切りによりシャフトは食い込み、先端部の太い部分が油口に収まります。
油口の隙間が狭くなり、減衰力は強くなります。
左に回せばシャフトが抜ける形となり、先端部の細い部分が油口に収まり、隙間が大きくなります。
減衰力は弱くなる訳です。
少し乱暴ですが、簡単に言えばこんなところ。
aの部分を回転させてシャフトを上下させます。
シャフト先端の拡大図が上右図になります。
先端がテーパー状となっていて、オリフィスの口径を変化させます。
さて、減衰のダイヤルですが、カチカチとノッチが分かるモノがあります。
通常12段調整とか15段調整などと良く言いますが、この辺も少し誤解の無いようにしておきましょう。
10段調整、15段調整、どちらが調整の幅が大きいのでしょうか?
最弱から最強までの幅はどちらが大きいとは簡単に断定が出来ません。
確かに15段調整の方が細か区切ってあるわけですが、イコール調整幅が大きいとは言えないのです。
前述の様に、シャフト先端はねじ切りによって上下し、その際のネジ切りの長さやピッチ、先端テーパーの角度、等で条件が変わります。
カチカチのノッチはダイヤル部にある窪みとチェックボールによって感触を出します。
例えば、普通のボルトの根元に6箇所(60度毎)の小さな窪みを付け、ナット側に1箇所スプリングと小さなボール(米粒くらいのパチンコ玉)をつけます。
回転させると60度毎にチェックボールが窪みに落ちます。
コレがカチカチのノッチの感触。
最弱から最強までがネジ切り3周であれば、ノッチは18回となり製品的には18段調整となります。
コレを90度間隔で窪みを付ければ、1周で4回、3周であれば12回、すなわち12段調整となります。
最後にチョッとアイディア:
シャフト先端での減衰調整で問題なのが、リヤのトランク内。
右側がスペアタイヤとカーペット、左側が燃料タンクの仕切り板でカバーされています。
どちらも手が入らず、折角の減衰調整が容易に出来ません。
そこで、チョッとアイディア。
左側の仕切り版は手が入るように少しカット、手を切らないようにヤスリを掛けておけばOK。
右側はスペアタイヤのセンター固定ボルトをセンターに使わず、周りの4箇所の小さな穴(ハブボルト用の穴)に位置をズラします。
こうするとショックのシャフト先端とクリアランスが出て、調整が楽に出来ます。
カーペットが覆うっている物は、カッターで先端が出るようにすればOK。
中には、シャフト先端がスペアタイヤと干渉しているものもあります。
先端が長い構造の為に起きる現象ですが、良く注意してください。
コレでどちらも簡単に減衰調整が可能になります。