マルハモータース テクアド マフラー For Roadster
テクアド マフラー(2003/7/1)
トルク型エンジンは使いやすく結構な話であるが、コルク型バットは使いやすくても違反である。
少し前に起こった事件。 ソーサが打った瞬間、バットがポッキリ。
"オイオイ コレなんだよ。コルクじゃぁね〜の?"集まる審判団。
"それぇ、練習用。ファンに良いいとこ見せようと思って"。
???? 何言ってんだ、コイツといった感じです。
バットは折れるから、最初から止めておけばよさそうだが、普通はもっと根元からポッキリ行くはずだから、コルクの辺はOKと考えたのでしょうか?
理由はともかくとして、実力のあるメジャーのトップ選手。残念な話です。
さて、マフラーの話。
使い易いといっても、違法は違法。 規制緩和に時代は流れ、様々なマフラーが販売されています。
好きなモノを付けるのは消費者の特権。 安くて、オリジナル性の高いマフラーを選ばれることでしょうが、
コレだけ多くのマフラーが出回ると選択に少々戸惑うこともあると思います。
"どこの製品がお勧めですか?"と聞かれることも多いのですが、お好きにどうぞと答えてきました。
実際に全ての物を試したわけでは無いので、無闇にお答えできないのも事実です。
ところが、今年の4月から規制が少し変わりまして、"騒音"に関して厳しくなっています。
不正改造や、暴走行為に対する対策なのですが、自分では良かろうと思っている排気音も他人には騒音となっている可能性もあります。
各自、注意をしなくてはなりません。
そもそも社外のマフラーが世の中に出回った時代にチューニングメーカーはとても大きくなりました。
マフラーの老舗フジツボ。HKSやなトラストども大変な販売量を誇りました。
他にも同様な有名会社は何社かあります。勿論彼らの多大な努力が背景にあるのは言うまでも無いのですが、
当時の厳しい規制に対して健全化も合わせて販売を行っていた事を忘れてはなりません。
缶コーヒーが立てにそのまま入り込むマフラーテールが"健全化"と疑問を持つ人もいると思いますが、
ここでの話は形状ではなく、法律に対する準備のことを言っているのです。
熱害と騒音の2つが問題になるわけで、彼らは独自に日本マフラー協会(JASMA)を組織して健全、
安全などユーザーへの安心感をピーアールしてきたのです。
当時は車高に関しての規制も大変厳しく、サスペンション・スプリング(車高ダウン)の為に書類を作成し、公認取得に苦労したものです。
マフラーの場合は、本体に取り付けられている"JASMA"の認証プレートと証明書の2つから合法性を提示してきました。
そもそも、公の機関での検査(車検)に民間団体の発行する証明書が有効となること自体はどこかスッキリせず、
不自然さを感じていましたが、それもいつの間にか熱害などの規制も緩和され、実質的にはマフラーは爆音さえ発しなければ、
何でもOKみたいな時代へ入ります。
車高も最低地上高の確保を前提に、車高調整型のサスペンションはOKとなり、サスメーカーでなかった会社まで、
コンプリートキットを販売する始末までになります。
騒音対策を確実に施さないままに、サイレンサーやパイプ曲げなどの下請け会社と提携をして安価なマフラーが流通している時代ですが、
ここに来ての今年4月からの法改正。
出来れば、騒音には気を付けて頂きたく思います。
当時は疑問に感じていた、民間団体の証明書も気づけば、安心感と言う意味合いからその効力が期待できます。
カタログに表示されている "車検対応"や"保安基準適合"の認定が安心して使える事を意味しているからです。
誤解の無いように最後に補足をしておきます。
- これらメーカーが販売する"車検対応品"や"保安基準適合品"はあくまでも法律的な立場から推奨するものです。
形状や材質、溶接仕上げ, 性能、価格などの他観点から話をしているものではありません。
詳細はメーカーや販売店などに良く相談されることをお勧めします。 - SHOPオリジナルの商品はJASMA団体の認証品ではありませんが、だからと言って性能や品質を疑うものではありません。
どこの商品が自分には合っているのかは、ユーザー自身が販売店と良く話をすれば良い事です。
このフランジを見てください。
あるメーカー(ショップ品ではありません)が販売したロードスター用マフラーです。
フランジを他車種と使い回しをてコスト削減を図った結果、ガスケット部から排気が漏れます。
フランジ長穴部が大きすぎるために触媒内径よりも長穴部が開いてしまっています。
新品時は専用のガスケットで誤魔化す事が出来ますが、劣化したガスケットを本来の純正触媒部ガスケットと交換をすると、
長穴内側が触媒フランジi内にまで達している為、見事に排気漏れを起こします。
完全な粗悪品です。
安く買うことばかりに気を取られ、オークション、個人売買、安売り通販に固執し肝心な情報が不足している事が良くあります。
買った後に後悔する事が無いようにしたいものです。
安心して購入するには、少々のコスト高も場合によっては必要では無いでしょうか?