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エンジンオイルに付いて

どんなオイルが自分には合っているのだろうか?と色々と思案される方がいます。
大事なエンジンにはなるべく良いオイルを使いたいと考えられるのは当然のことと思います。

良いオイルとはどんなオイル?
やはり100%の化学合成油が望ましいと思いますが、良いオイル=自分に合っているオイルとはチョッと違います。

先ずは価格。

なるべく安いに越したことはありませんが、100%化学合成と鉱物系とは大きな差が出ます。
各メーカーの100%合成油は業界のフラッグシップ。
つまり、どのメーカーのものでも100%の化学合成油であれば、気に入ったモノや都合の良いものを使えば、それが最高と思います。
通勤や営業、配達など日常的に使う車は日毎に距離が伸びて、あっという間にオイルの交換時期が到来。
毎回高級オイルは使えない!!と懐見ながら,安売り4L缶をゲット。
コレも充分 分かるお話。

高級オイルを長く使うことと、安いオイルを頻繁に交換することと、どちらが良いかは程度の問題。
スラッジがタンマリする程長く使った高級オイルは論外ですし、必要以上に頻繁に交換する安売りオイルも避けたいところです。
やはり、なるべく上級オイルを定期的に交換する事が最もお勧め。
100%化学合成の次に部分化学合成もあります。鉱物オイルでもSLグレードを探す。
(一つランク下はSJになります。)など予算と使い方にあわせて選択してください。

次に粘度(VISCOSITY)

15W-40とか10W-30とか容器に記載されていますが、コレが粘度を表す数字。
正式にはSAE粘度と言い、米国自動車技術者協会が分類したオイルの粘度表示です。

次に粘度(VISCOSITY)

この様な表示配列となり、Wの付く数字が小さいほど、より低温型となり寒さに強いオイルと言えます。
0W となればマイナス35度でもエンジン始動可能なのです。
つまり、シャバシャバな感じ。
Wの付かない10〜60は高温に対する粘度指数です。
数字がより大きくなれば、より高温型。 つまり硬いオイルなのです。
寒さにも強く、高温にも強い。 こんなマルチグレードなオイルが良いのか?
ここで回答。
良いオイルと自分に合っているオイルは違うのです。

現代の車は超省燃費型エンジンを搭載。
想像する対象エンジンは小排気量の小型車をイメージし易いですが、実はクラウンや、シーマクラスのエンジンまで含まれています。
そして指定されている粘度は 5W-20 や 0W―20 の実に柔らかなオイルです。
エンジンの抵抗を落とすことが目的です。
つまり、オイルによってエンジンへの負荷が変わる事が分かります。

*5W-20 や 0W―20等の超低粘度は対象車種が限定されています。
詳しくはサービスマニュアルやディーラーに問い合わせてからご使用ください。

ロードスターには5W-20 や 0W―20程の低粘度オイルは指定されていません。
また、100%化学合成を前提に品探しをすれば、10W-50 や15W-40 等の若干硬めのオイルが殆どだと思います。

REDLINEには低粘度の100%合成油が設定されています。
いつもより、少し柔らかな30番位のオイルやあるいは5W-40などを使ったり、そう言った使い分けからエンジンの変化を感じることも大事な事です。

説明がエンジンオイルを対象にしましたが、ミッションオイルやデフオイルも同様に、粘度を変える事で、フィーリングが変化します。

是非、お楽しみください。


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