テクニカルアドバイス
For Roadster

テクアド ミッションの仕組み


W杯、とうとう日本が負けてしまいました。 本当に残念でした。

トルコ戦はミスが多かった。 
雨の中 コンディションが悪かったけれども 私の目には日本の選手は雨の中重いボールを蹴っていて、
トルコの選手は乾いたボールを蹴っている様な差が見られた。
サントスのフリーキックも実に惜しかったが、ゴールネットを最後まで揺らすことが出来なかった日本のサッカーが
まだまだ世界レベルには達していないことが実証された日でもあった。
黒豹の様に俊敏で、あらゆる角度からシュートを狙う南米、アフリカ サッカー。
組織的で高い打点、骨太の欧米サッカー。
体格的、身体的に劣る 日本のサッカーは今後の課題も山積みである。
W杯に出場することがかつての目標、次にW杯での1勝。
今やその全てをクリアした日本はさらに高いレベルを要求されることは必至。

もっと多くの選手が海外で活躍する、もっと多くの外国人選手を日本でプレイする環境を整える。
世界のサッカーを貪欲に日本に招き入れる事で次世代に繋ぐ。
4年後の選手には現高校サッカー代表が選ばれることも十分考えられる。
新たな新生日本が世界の注目を浴びる、そんな嬉しい将来を期待したい。

中田の様に言葉を覚えて自分のポジションを確立できる選手は少ない。
サッカーばかりを覚えず、英語はもとより他外国語を最低限マスターすることで言葉の障害を少しでも減らす。
自分の主張が出来ずしてプレイなど出来るわけがない。 人間同士理解し合えない時にパスすら回ってこない。 
次世代日本サッカーは教育から学び直さなくてはならないと思う。

最後に日本お得意の精神力。
精神力は暗示にも似ている。
もし、私がトルシエだったら 西沢や市川の様な白肌選手には敢えて靴墨を塗って黒人風に仕立て、暗示を掛ける。 
“お前は アフリカの黒豹だ〜、黒豹だ〜”っと試合前にインチキ祈祷し呼び寄せて散々自己暗示を掛ける。
戸田には“お前はベッカムだ〜ベッカムだ〜”とやる。
サントスには“お前はドクロベーだ〜”っとやる。
服部には“なでも鑑定団の松尾バンナイだ〜”っとやる。

トルシエは中島先生の様なインチキめがねに換えて、“イ〜イ仕事してますね〜ェ”っと
かます。
エムボマの格好したゴンがズッコケル。

・・・・ 何で最後まで話をまとめず、クダラネー話題に転換してしまうのか?
力が足りないのは私も同様です。すみません。

クダラナイ前振りのお詫びに前回テクアドのミッションO/Hに続いて作動原理を説明しましょう。
デジカメで楽していたが、今回はなんと私めが自ら資料を作成してみました。
(日曜に早起きしたのだ。)
頭の中の閃きで描いた物だから不備がある場合はお許し願いたい。
3級整備士位に学ぶものと思う。 あんまり昔で定かではないが・・・

 

【構成】
図は4速ギヤを表しています。 5速の場合はこれに追加するだけで作動の原理は同じ。
では構成部品から。

1. メインシャフトは2分割。 ここがポイント。 一本モノと思っていた方も少なくないはずだ。4・3速間で切れている。

2. メインシャフトにはギヤが4ヶ。 4速ギヤだけはシャフトと一体固定。他のギヤ(1〜3速)はベアリングを介在させ空回り。

3. カウンターシャフトとギヤは一体モノの固定。

4. メインシャフトの4・3速と2・1速の中間にはハブクラッチ(スリーブ)ある。ハブクラッチはインナー・アウターの2分割構造。
  インナーはメインシャフトと固定。写真は前回テクアドを参照乞う。

【作動原理】
ご覧の通り、ドライブギヤ・ドリブンギヤは常に噛み合っている状態です。
クッラチから伝達された出力は4速ギヤを通じてカウンターシャフトまで届きます。
常時ここまでは出力が伝達されているわけです。
一方相手側のメインシャフト側のギヤはカウンターシャフト側ギヤで回されているが空回り。 出力はメインシャフトには届きません。
要は空回りしているメインシャフトのギヤ出力をメインシャフトに伝えれば良いわけです。
そこでハブクラッチ。 
シフトレバーで前後にスライドさせるハブクラッチアウター(スリーブ)、するとハブとギヤをブリッジする形になります。
 


図は1速に入力した時の様子。
メインシャフト4速〜カウンター1速ギヤ〜メイン1速ギヤ〜スリーブ〜ハブ〜
メインシャフト の順に伝達されます。

4速入力の場合は直結。
スリーブが4速側にスライドすると分割メインシャフトが一体化。
そのまま出力がストレートに伝達されます。カウンター出力は使っていません。

 

ギヤはこの様に螺旋に切られています。 音対策です。
ストレートカットギヤなるもモノはこの螺旋の代わりに字のごとくストレートに歯が切られています。
力が逃げなく伝達に優れていますがウナり音が凄く日常的でありません。
通常どの車もリバースギヤはストレートカットになっています。
バックするとウナるミッション。何気なく皆さんも普段からストレートカットの特徴を経験していたのです。

マルハでは日産、トヨタ、マツダ、スバル、本田、(何だ全部じゃねーか)のMTをO/Hします。 あれ、三菱入っていないなぁ。
そういえば 記憶に無い。

各メーカーの特色、工夫があり 音対策、耐久性向上、コンパクト化、簡素化、色々学べて経験、実力アップ。
今回の原理は本当に初歩的なものですが、普段ミッションの構造を理解している人は少なく、メカニックの中にすら原理が分からない、
見たことも無い、触ったことなども無いなんて人も多いのです。

触り始めると結構楽しいものです。

機会があれば、中級編もご用意いたしましょう。
それでは、 バイビー。

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