MARUHA MOTORS

FREEDOM フリーダムコンピューター




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Dr.Mのレポート Vol.1

今回は点時期 特にキャブレターの点火制御についてレポートします。
先ず、BTDC(上死点前)に点火時期設定する理由は、燃焼にはある程度の時間が掛り、爆発エネルギーが約ATDC(上死点後)10度位にMAXになる様見越して先に点火するわけです。
この辺りの内容は又何時か詳しくレポートしますが、燃焼時間はエンジンの仕様及び運転状況で違います。
コンピューター制御において点火時期を決めるのは、大きく分けて4つあります。
  1. 水温センサー
    E/Gクランキング時、アイドル時、リタード補正等
  2. スロットルセンサー
    アイドル制御とマップ制御の切り替え
  3. エアーフロメーター
    空気吸入量/空気質量
  4. エンジン回転数
    3,4は点火マップの軸に使用します。
エアーフロメーターを外すキャブレター仕様では、B6においては吸入量、BPでは質量の情報がコンピューターに入らない為適切な制御は出来ず、エンジンのピーク時の点火時期をクランクセンサーを左右に回しながら妥当な位置を決め、クランキング時、アイドル及び中速時についてはそのままと言う事になります。
BPではエアーフロを外しますと、コンピューターのバックアップに入ってしまう為進角しません。この処置として、ダミーの抵抗を付けますがこの抵抗を可変にしますと若干点火時期を制御とはいきませんが変更出来ます。
当社ではキャブレター用としまして、E/G回転数での点火制御コンピューター(ROM)を作りました。これはこれでまずまずの成果がありました。
エンジンMAXパワーはさほど変わりませんが、特に中速時に於いては、馬力トルク両方明らかに改善されます。
今回はさらにFCR仕様のBPで、スロポジセンサーを付けスロットル開度とエンジン回転数での3D制御を試してみました。まずは下部のグラフをご覧ください。

赤線:純正ECUにて制御

緑線:FCRにスロポジを付けてフリーダムECU_にて制御
このBPエンジンの仕様;
ポート及び燃焼室の加工、ヘッド面研による圧縮比のアップ、当社製264カムシャフト
腰下はノーマル、一般的なヘッドチューンです。
エアークリーナーを取り付けてのテストですので若干パワーダウンしていまが、約170pの試乗感想は大変速いです。
BPでは今後この様なヘッドのみ加工とキャブレター、及び4連インジェクションが主流になってくるのかなと予感されます。
キャブレター仕様にフルコン併用した3Dによる より細かな点火制御の利点はかなりあります。
アイドル時の制御もその一つです。A/Cを使用した時のアイドル時の進角です。
アイドルアップとまではいきませんが、マニホールドを加工して2次エアーを吸わせるよりエンジンストールをかなり回避出来ます。
一番の大きなポイントはグラフにも在りますが低速から中速にかけて驚くほど、パワー、レスポンスがアップされています。
峠やミニサーキットのコーナーで減速直後の立ち上りが点火時期30度より40度の方がトルクがあるという事です。
ただし、ここで勘違いしないでいただきたいのは、点火時期をただ上げれば良いと考えないで下さい。時には遅角も必要です。
チューンされたエンジンでは特に注意して下さい。3度で空燃比がガラっと変わってきます。
機械的なガバナ進角に比べ、ポイントによっては進角または遅角が自由に出来るのはデジタル制御ならではです。
ここで点火マップをお見せしたいのですが、営業との兼ね合いも在りますので自粛します。
キャブレター用フルコン仕様は近く正式に発売いたします、興味の在ります方は気軽に連絡下さい。

フリーダムECUについて

当社は4連スロットルシステムにE&Eシステム社のフリーダムコンピューターを採用する事になりました。
かなり優れたシステムです。
1) 16ビット完全フルコンピューターシステム。
2) 完全カプラ-オン(面倒な配線処理が不要)
3) スロットル式、バキューム式での制御が可能。
4) ロードスター用に専用設計されているモデルがある。
5) 価格が安い。
6) マニュアルが日本語でしっかりしている。
これらが、簡単な要点です。
当社としては、先ずコストを安定させたかったのです。
他汎用フルコンはとにかく高価で興味はあっても買う事ができない
そして配線の処理が非常に手間な上に見苦しい。
これだけでも、フリーダムを使うに十分な理由になります。
性能的にも充分で巧くプログラムすれば期待したものが出来ます。
またE&Eシステム社の完全バックアップを受けていますので、最新のインフォーメーションやアドバイスが得られ、充実した技術が結果的にユーザーに提供出来るようになりました。
また同社フルコンを既に購入の方にもデータ-の供給が可能であり、今まさにプライベターとして頑張っているユーザーをバックアップすることが出来ます。
とはいえ、最終的には現車合わせなのは当然のことですが、それでもかなりのレベルまで引き上げる事は十分可能です。
現在、どのような形で価格の設定や供給をしていくかを検討しています。

Dジェトロ化

フリーダムのECUを使って、Dジェトロに変更する事ができます。
いわゆるバキューム制御になりますが、4連スロットルシステムの他、エアフローレスが可能になります。
ビッグスロットル&ファンネル直付けなんかはこのシステムで制御することになります。

スロットルポジション制御

スロットルポジションでの制御も可能です。
バキューム制御と異なりアクセルスロットルの動きにリニアに反応する為、加速,、減速の操作性が良くなる反面、アイドル制御が難しくなる傾向があります。
レース車両などには向いています。
また、キャブレターにコンバージョンした場合もスロットルポジションセンサーを取り付ければ、さらに効果的な3D制御が可能です。
3Dとは点火時期、エンジン回転、スロットル開度の組み合わせを基に制御するものです。
NA8C(シリーズ2)NA8C(シリーズ2)の16ビットのロードスターにも変換カプラ-を介して使用することが出来ます。
基本はDジェトロ化なので、そのままポン付けと言うわけにはいきませんがチューニングをする場合には非常に都合の良いECUとなります。
NA8Cはホットワイヤー式のタイプなので、NA6CEの様にフラップがありません。
従い空気抵抗になるようなモノがないので、ホットワイヤーレスはあまりお勧めしておりません。

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