マツダロードスターNA系エアコンの問題点
NA6CE、NA8Cのエアコン(A/C)はかなりの確率で不具合が生じています。
エアコンが効かない(効きが悪い)、コンプレッサーからガラガラと異音がする。
修理に出したが、直ぐに効かなくなった。そんなトラブルになっていませんか?
実はA/Cの修理には知識とテクニック、そしてユーザーの納得が必要。
先ずは、大きな視野で考えること。コンプレッサーが悪いからソコだけを換える。
ガスが少ないから補充だけする。添加剤にすがる。
このような安易なメンテが泥沼に嵌る典型的なパターン。
劣化したエアコンパーツは全体的な劣化を予想して対処。
つまり結構な出費は覚悟しなくてはなりません。これがユーザーの納得を必要とする訳。
そこでマルハでは、NB用に使われているエアコンキットを丸ごとNA6、NA8に使うプランをご提案いたします。
価格・詳細
NA6〜#150210
Air conditioner full kit
mar22031600 For NA6前期
¥266,200(¥242,000)
- NA用エアコンキット(本体)2022年〜
230,000x1 - ホール プラグ エアコン用盲キャップ
240x1 - ダストシール ラバー エアコン用盲キャップ
130x1
NA6#150211〜・NA8全車
Air conditioner full kit
mar22031605 For NA6 NA8
¥266,200(¥242,000)
- NA用エアコンキット(本体)2022年〜
230,000x1 - ダストシール ラバー エアコン用盲キャップ
130x1
NB6 NB8
Air conditioner full kit
mar22031610 For NB6 NB8
¥255,200(¥232,000)
工賃・詳細
code:wor13112000
¥55,000(¥50,000)
code:wor20091800
¥66,000(¥60,000)
デンソー製の完全新品フルキットは必要な部品が全て揃っていますので、とても安心。
問題となっているR12の禁止フロンもR134に変更できて安心。
チマチマ修理して結局高い修理代を払うことや、タバコなどの悪臭も、完全新品キットでスッキリ解決できます。
日帰り作業可能です。
作業期間は約1日弱。日帰りでも対応が可能です。
但し、本文章末に記載の例外車両に関しては追加作業が発生しますので、作業時間が異なります。
必ず事前に車体番号や改造内容をご連絡下さい。
なぜ、安易な修理はトラブルの元になるのか?
■通常の対処方
1.効きが悪いと試しにガスを補充して様子を見る。
2.R12は入荷困難なので代替フロン(レトロキットなど)を使う。
3.添加剤を注入してコンプレッサーの異音を抑える。
4.コンプレッサーをリビルト(再生品)に交換する。
このような修理方法が一般的ですが、しかし、問題点も多々あります。
先ず、エアコンの仕組みを簡単に図で解説します。
・エンジン駆動をベルトを介してコンプレッサーに伝達。コンプレッサー内でガスを圧縮してガスを液化させます。
・半液化したガスはコンデンサー(ラジエターの前に設置)に送られ、走行風とクーリングファンを使って冷却(液化)
・液化されたガスをレシーバータンクでゴミや水分を分離してクリーンにする。
・高圧液化ガスはそのまま室内に入り、エキスパンションバルブの小さな穴から一気にエバポレーター内に噴射(気化)。
・エバポレーター内のガスは気化時に周囲の熱を奪い、エバポレーターはグングン冷えます。
・冷えたエバポレーターにブロアファンで風を当てて、室内に冷えた空気を送り込ませます。(これこそが皆さんが欲しい冷えた風。)
・気化したガスはコンプレッサーに戻り、再び圧縮されて循環。
理論は簡単。しかし修理には知識とテクニック、そしてユーザーの納得が必要。
分かりやすく各部の問題点をまとめてみました
コンプレッサー
ガラガラ〜と異音を発生するコンプレッサーはもはや寿命。
大抵の場合はリビルト品(再製品)を使います。
ところが、各社リンク品メーカーの性能差もありトラブルもよくある話で信頼性はソコソコ。
クレームつけると製品は悪くないと云わんばかりの説明に結局責任の追従に時間ばかり掛り、ユーザーの不満は溢れることになりかねません。
さらに追い討ちをかけるのが、金属粉。
ガラガラと音を立てながら細かな金属粉をエアコンユニット内に循環させているからです。
この金属粉は目詰まりの元凶。
エキスパンションバルブなどの小さな穴を塞ぎ、ガスが充分充填されていても一向に冷却効果は上がらないこともあります。
安易にコンプレッサーのみを交換して泥沼に嵌る典型的なパターンは少なくありません。
新品コンプレッサーにはマグネットスイッチも付属しているので、安心。 マグネットスイッチは別売になっているリンク品もあるので、要注意。
コンデンサーとレシーバー
既にゴミが入りまくったコンデンサーも交換の対商品。ガス冷却効果が落ちてはエアコンの性能は大きく低下。
さらに劣化の激しいのがレシーバー。中身はドロドロで、活性の役目も半減。
クーリングユニット
コンデンサーを冷却するのは走行風とクーリングファン。
新品キットにはファンユニットも含まれ、元気なモーターファンで冷却!
モーターの焼きつきを体験している人には、納得いただけるお話し。
各パイプ
これだけのパイプの中に金属粉やゴミが一緒に通過するのです。中々洗浄は難しい。
1点1点取り外し、綺麗に洗浄してもそのコストは現実的ではありません。
各部ジョイントも既に劣化、ガス漏れ発生源に一役買うのがジョイント部のOリング。
新品キットならば、R134専用品でOリング耐久性も安心。
室内ユニット
ダッシュパネルの奥にユニットがある。
エバポレーターとエキスパンションバルブがコアケースに装着された状態で、新品納品。
室内ユニットはタバコなどの悪臭元にもなっています。
中古車購入で悩むのが内気循環時の悪臭。
前オーナーのタバコの匂いは今や自分の悩みの種。
新品ユニットでスッキリ。
エアコン修理の際は、必ず交換対象になるのがこの室内ユニット。
冷媒
R134-aがNA8から使用されている冷媒(ガス)。
これは、まだ新品購入可能で価格も安定しております。
R12は入手困難。価格も高く。代替フロンガスもレシーバー水分などとの馴染みもあってヘドロ状に凝固するトラブル例もあります。
凝固したガスは最悪。そのケアにはかなりの時間が掛ってしまうのが実状。
これもガスメーカーや添加剤メーカーは責任取らず、ユーザーの不満はついに頂点に達することになります。
A/Cベルトや各部ステイなど
新品キットにはさらに必要なベルトや各部ステイ・ブラケットなどのマイナー部品まで充実。
ALL完全新品。この安定感は個別パーツ交換では決して出すことのできない信頼性から生まれます。
さぁ如何です?
エアコンはそれぞれのパーツがしっかり機能して初めて室内に冷えた風を送り出すことができるのです。
マルハでも、予算や状況によっては個々のパーツを交換することで対応しておりますが、ダメージが予測されるパーツも見越して修理対象にしますので、それなりの費用が発生します。
しかし、それでも100%の修理方法ではない事をお伝えしております。
この完全新品ユニットは簡単に入手ができません。
現在は受注生産品の為その納期は数ヶ月になります。
マルハの在庫も数セットと決して多くは抱えておりませんので、どうぞご了承下さい。
キットの通信販売も行っております。
以下の様な車種は、追加工賃が発生します。
予定外の作業が発生する場合がありますので、その際は追加工賃をご請求させていただきます。
-
NB系のエアコンパイプは、NA系とは異なる位置になります。バルグヘッドの穴開け加工が必要になります。
事前に必ず車体番号をご連絡ください。 - ターボチャージャーやスーパーチャージャー、あるいはチューニング用インダクションボックスなどの後つけパーツを装備されていて、A/Cキット取り付けの際にそれらを取り外さなければならない場合は、追加工賃の請求になります。(現状で判断)
- A/Cコンプレッサーのブラケットがエンジンブロックワキに数個のボルトで固定されております。これらボルトが振動などで折れて、ブロック中に残ったままになているケースがあります。ブロックの中に残ったボルトを取り出すにはかなりの時間が掛る場合がありますので、現状に応じて別途請求の対象になります。
この機会に、是非ご利用ください。
エアコン概要説明
当エアコンキットの特性やメリット等の概要については、下記のページをご覧ください。