本来ならエンジンベンチが最も正確にエンジン性能を測定することができる。
しかし実走中のエンジン性能を測定するには、シャシーダイナモテスターしかない。
最新のシャシーダイナモテスターは過去のテスターを徹底的に研究改良して造られている。
例えば、当社のものはタイヤ一輪に対して2ローラーが対応しているわけだがその2ローラーとも動力をピックアップしている。
つまり急激な加速によるローラー間のタイヤ荷重変化を正確に測定するわけである。
因みに従来のタイプではピックアップが1ローラーのみだったので、誤差が出やすかった。
結果的に非常に正確にエンジン性能を測定できるようになった。
パワーの大小にこだわるのではなく、キチンとセッティングが出ているか否かが問題なのである。
回転数、馬力、トルク、空燃費、排気温度、ブースト圧、点火時期etc色々な角度からセッティングを出していくわけである。
実走行は当然重要であるが、それのみでセッティングするのは時間と危険をともなうばかりで納得のいくレベルに達するのは難しい。