テクニカルアドバイス
For Roadster

テクアド  バルブ擦り合わせ

日本の政治も今や中東の報復合戦と変わらぬ状況。
やられたらやり返す、目には目を。 そんな訳で辻元さん、とうとう辞職。
真相の詳しい説明はありません。
誰からワル知恵入れたのか?

辻元さん曰く、“みーんなやってますよ!!”。
この発言は、私は確信犯です。 っと言っているようなもので、知っててやるなら詐欺になる?。
けれども、今ごろ同じ手法で税金を懐に入れている議員は冷汗かきまくり。
火種を起こした自民党にも同じような人がいるはずだし、辻元さん辞めれば、宗男君、加藤君も同じように対応しなければ、これまた不公平。
土井さんの辻元議員辞職説得の背景には“自民党議員も道連れじゃー”っとの考えも見えそうな?。

なんにしても税金。 血税。

マルハのお客様は20代、30代の世代が圧倒的。
みんな泣け無し資金を工面してチューンングやメンテナンスに充てています。
無駄なお金はありません。

みんなが必死で収める税金だから、無駄な使い方はいい加減やめて欲しい。

政治は、特に国会ともなれば、スケールでっかく、細かな所が見えなくなる様です。
外務省・宗男議員の事も結局は税金の話、加藤さんも税金の話、辻元さんも税金の話。

みんが収める税金を上の連中が勝手に使って、勝手にもめているのです。
バカバカしい話です。

無駄金使って ムネオガレージや政策メカニックをマルハにも用意しろー!!

国会議員に嘆願してスリスリする会社もワルーイ。
スリスリするのはバルブだけで充分じゃー!!。
っと言う訳で、今回のテーマはバルブの擦り合わせ。

さてさて、エンジンの圧縮をシッカリ保持するにはどうしたら良いのでしょうか?

それは簡単。
良好なピストン/リングとバルブの密着。
他から空気は漏れません。(ガスケット不良は今回パス)

リングの話は大変難しく、私も分からない事が一杯ある。
3本リングも2本リングもフリクション的には同じと言う人もいれば、
合口から圧縮が漏れるのを優れた技法でカバーする会社もある。
リングとシリンダーの隙間から圧縮空気が漏れると考えるのが一般的なのに対し、
リングの裏側(ピストンリング溝内)から漏れると考える人もいる。

今回はチョッと置いといて、比較的簡単なバルブからいきましょう。
簡単?。
簡単じゃーないです。 難しいです。
   

先ず、シ−トリングのカットの様子。
マニュアル参考にしてみました。

B6用のシートリングカット面


BP用のシートリングカット面

BPとB6は異なることが分かります。

チューニングの世界ではビッグバルブは当たり前。
みんな他車種から使えそうな流用品を探しまくるのです。
何とか使えたりすると、元々は純正品、だからスゴーク得した気分でルンルン。
よくよく考えると、アチコチ加工が必要で 結果的に高い物になっていたりします。
特にヘッド側に埋め込むバルブシートの交換・加工は非常にコストが掛かります。

最初からマルハのB6用 ビッグバルブを使ってください。
(チョッと宣伝タイム)
IN側には本来排気系に使われるSUH材、EX側にはインコネル材と贅沢三昧。
ポート内のステム系を細くしたウエストバルブ軸。
1ミリ傘径のアップに留めて、バルブシートはシートカットのみで対応可能。
ドーです、実にスマートな方法でしょう。
FISCO NA1600のB6にも当然採用。 充分なパワーを引き出しています。

エンジンO/H時のバルブの擦り合わせ。
これが 年季のいる作業。
俗称 タコ棒をコンコンと叩きながら擦り合わせ。 昔のメカは皆出来た。
今のメカはタコ棒触った事も無い人達で一杯。 今 車壊れねーもの。
マルハでは数年前から エアフラッパー。
エアの力でかるーく パカパカと擦り合わせ。 時間も短縮出来るし、きれーに仕上がる。
マルハの専務は気にいらねーとその後でタコ棒でチェック掛けてる。
ご苦労なこってス。

   

徐々にフェースに当たりが付き始めているのが分かります。

さて、 写真をチョッと見てください。
擦り合わせをするとどんな風になるのか 知らない人が大勢。
バルブフェースの様子が少しづつ変化しているのが分かりますか?

この様に、一本一本 丁寧に擦り合せて、ヘッドのO/Hは行われるのです。
GT-Rの6気筒では なんと 24バルブ。 疲れます。

最後に、 バルブの密着は当然大事。
その他に、突き出し寸法があります。 所謂 位置関係

Lの部分が突き出し寸法


バルブシートにめり込む程、バルブは上方に移動。 この分がシム式カムの場合は
必要シム厚さの変化になるわけです。
シートカットなどをすると この変化はさらに顕著になります。
この辺も要注意。

また、バルブとピストンとのクリアランス管理もチューニングでは非常に大事な話し。
この件は また他機会で説明しますが、 バルタイやカムハイト、ピストンリセス、
ガスケット厚み、 等がバランス良く組み合わさらないと 大失敗になる。

バルブは密着、気密も当然ながら、パワーを出す為の大事なチューニングアイテム。
カムやピストンとの正確な関係が必要なわけです。

作用角を広げるカムチューニングより、ハイトを確保するカムチューニングの方が遥かに難しく、技術を必要とします。
バルブをどう扱うかがポイントなわけです。

 

 

 

 

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