テクニカルアドバイス |
テクアド オイルレベルゲージ
ソルトレイクの冬季オリンピックも終ってしまいました。
メダルを期待するのは簡単な事、いざ獲得目指す選手は死ぬ思い。 才能豊かな選手が大変な練習を重ねて立つ桧舞台。 それだけに尊いメダルであります。 どの選手も凄まじい形相でゴール。 つまらぬ審判団の駆け引きは、選手たちにとって最大の侮辱であります。 ロシアのプーチンであろうが、開催国大統領ブッシュであろうが、彼ら政治家などは本来部外者。 金メダル2個などと異常な采配は本来あってはならないこと。 金メダリスト同士を今一度競技させて白黒ハッキリさせるべきだと思う。 勝った方がプラチナメダル。 負けた方が金メダル。 原が監督。 長島が永久名誉監督。 みたいに競技者には常に格差をつけなくてはなりません。 (訳分からん例えだが、) だからこその競技であり、だからこその選手なのです。 友好の掛け橋などに選手を使わないで欲しい。 ボイコットもフザケタ話だ。 選手をもっと尊重したオリンピックにして欲しいものだ。 判定を捻じ曲げる審判はヴィン ラディンと同様に国際法廷で裁かれる重大犯罪者として処罰してもらいたい。 審判は判断基準、言わばゲージなような物。 車のゲージはと言えばオイルレベルゲージ!。 と言う訳で、今回のテーマはレベルゲージ。 レベルゲージはオイル量を測る大事な役目がありますが、それだけではありません。 彼らにはもっと働いてもらいましょう。 先ず、色々なタイプのゲージを見てみましょう。 通常の金属平板状の物はロードスター、スプリング式はホンダ、プラスティックはローバー。 スプリング式のものは利点があります。 ガイド(パイプ)が曲がっていても沿って挿入が出来て、安全です。
また、根本がネジ式ロックになっていて、ブローバイの噴出を確実に止めることが可能、 最近国産車でも良く見かけるタイプがオールプラスティック。
完全なコストセーブが伺えますが、途中で折れそうで怖い。
折れた先がエンジン内に残った場合、マグネットで吸引出来ずにきっと苦労することになるだろう。 普段折れる事も無かろうが、何度もレベルチェックで抜き差ししなくてはならない。 雪が降る寒いところでは、折れやすいことも考えられる。 素人が乱暴に扱う事も考えられる。 だから、折れる素材はやはり不適合だと私は考える。 チョッと余談だが、各部まで見事にコストダウンを図り、極めて魅力的な値段で人気を博したトヨタヴィッツも レベルゲージはこのプラスティックタイプ。 消費者にはスタイリング、エンジン性能、そして価格、っと3拍子のウレシー車となったが、 実は業界を揺るがす大変な存在であった事も見逃せない。 これだけ良く出来た車だから、値引きはゼロ、業者の仲介料も本当にペラペラ。 トヨタ本社だけが儲かったが、回りはみんな泣いた車であるのだ。 その上、ライバル車は追従の為に同じ手法でコストセーブを図りだす。 ホンダはフィットで猛烈アタック。 効果は上がったが、本当の実益はどうなのだろう。 クリオ、プリモ、ベルノ、は相変わらずタコの足の様にお互いを食い合う最悪の状況。 こんな車(販売方式も含め)では末端のディーラー、販売協力会社に潤いがないのである。 消費者は知った事かと考えるかもしれないが、市場の適正化は非常に大切な事である。 そんなことの発端がヴィッツのレベルゲージ一つとっても伺える訳だ。 さて、話を戻しますが、 レベルゲージは常にオイルにディップされているわけだから、 オイル交換を怠るとレベルゲージもスラッジが付着して、汚れる。 中古車を販売する業者は命がけでエンジンルームを磨き上げます。 実はオイルフィラーやレベルゲージが盲点なのです。 フィラーキャップにスラッジが溜まっていたり、レベルゲージが黄ばんで汚れていたら要注意。 オイル交換が定期的に行われておらず、確実に内部にスラッジが溜まっています。 また、ゲージ先に浸るオイル色でも状態をある程度見極める事が出来ます。 定期的に交換されているエンジンはオイル交換直後はゲージ先端のオイルが透き通って見 にくく、見極めに苦労するほど綺麗です。 所が、交換直後にも拘わらず、オイルが既に茶色になるのはエンジン内部のスラッジがあまりにも溜まっている為、 たちまち新オイルの色を変えてしまうのです。 スラッジは簡単に取り除く事が出来ません。 つまり慌ててオイル交換してもTOO LATE(遅すぎ)。 こんな中古車は絶対にパスです。 そしてレベルゲージのローレベル(L or E)とハイレベル(H or F)の間隔。
*レベルの範囲がローバー(プラスチック)とロードスター(金属)を比較するとかなり異なる事が分かります。
Eはエンプティ−(空)、Fはフル(満タン)の意味。 |