テクニカルアドバイス
For Roadster

テクアド 配線、ハーネス、アーシング

ANTHRAX   :  炭そ菌

日本のマスコミがバイオテロと報道しています。
海外の報道では未だ確信ではないのでbiological attack と表現している様です。
タンソ菌だからカーボンなんチャラでカーボンの粉が舞ってると思ったら大間違い。
ヤバイ!、 カーボングラファイトのクラブを握ってインパクトの瞬間に粉吸ってるゴルファーはみんな死ぬと思うなよ。
何にしましても、報復細菌テロの可能性は極めて高く、結局泥沼の様相です。

大手企業に届けられる郵便物は膨大な物で、
その中の封筒に粉が入っているかを確認するだけでも時間と手間が大幅に取られてしまいます。
姑息な手段で悪さをする連中は徹底的に排除しなくてはなりませんが、
姑息な連中だけに土俵に上がることなくコソコソと隠れているばかり。
卑怯な輩です。
郵便物に運転免許証の登録IDナンバーや社会保険ナンバーなどのID番号が入っていないと
配達しないなどと言う徹底した制度が必要になってきました。

混乱と戸惑いはアメリカだけの話しだと思わない方が良さそうです。
自衛隊派遣で躍起になっている日本も標的の可能性は大です。
既にイギリスも警戒態勢に入っています。 所謂、他人事、対岸の火事ではないのです。

さて、悪さをする連中はコソコソするのは人の世の話だけではなく、車も同じ。
特に電装系統の悪さはホトホト閉口することシバシバ。
ユーザーの説明は時々云々、ちょっとした時に何々、と非常に曖昧な時期でのトラブルを言ってくる。
さーて、どうしたものか、取り敢えず車を預かり色々と試してみるがどーにも判断つかない事も正直有ります。
ダイアグで故障データーを引っ張り出せれば儲け物。 けれども決して万能ではなく車載のECUは"こっちの系統がダメだよー"と方向性を示唆するだけ。
後は自分でヤレーっと突き放す。
それだって完全に壊れていれば助かるのですが、一時的に故障するのでは判断が難しい。
かと言って、闇雲にあれもこれもパーツ交換をしていたらユーザーには納得してもらえず、
時間ばかり経過して ブッシュじゃないが泥沼にはまる。


チョッとこれ見てください。
日産GTRの点火コイルへのハーネスです。
手に持っているもので、地べたに寝かしてあるものではありません。
そーです。硬化してカチカチの棒状になってしまっています。
接触不良を起こし、時々エンジンが吹き上がらなくなると言う症状でした。

交換後の結果はOK.。 バッチグーでしたが、エンジンルームは配線だらけ。
他にもあちらこちらとハーネスばかり。
硬くなったハーネスを追っていくと、それこそ殆どのハーネスが怪しく見えます。

先日はメルセデスのE320のヘッドO/Hの作業を請け負いました。
組み上げた後でエンジン始動、 ボソボソと調子がごっツー悪い。
アリャーっと焦りまくるM―メカ。
よく見れば、配線被服がほとんどひび割れて、中身が見えている。
カプラ−もポキポキと簡単に割れてしまう。

区切りの良い所の配線キットを取り寄せ。 なんと4万円を越える。
しかしダメな物はダメ。 ためらい無くオーダー。
交換後は見事に復活。 綺麗にアイドル開始。 

電気物は本当につまらない事でトラぶります。
ECUは優れものですが、非常に危うい。 
電気が送れない、信号が帰ってこない、これだけでエンジンがブルブルと震え出し、止まる。
あるいはスタートしない。
昔のエンジン制御と今の電子制御の違いでしょう、現代のエンジン制御においては配線管理はより大切です。
日本製電装部品の出来は海外輸入車に比べると格段に良いです。
被服、シールもシッカリしているし、トラブルの際のデーターも充実している。

ところで、この際チョッとアーシングについて触れましょう。
巷で人気のアーシングチューニング。
私個人の意見は、まさしくメーカーの設計の盲点をついた物だと思います。
メーカーの基準は明確に定められていて、各部でデーター通りの値になっていればOKなんでしょう。
ところが、トラブルではないがアーシングをすればもっと良くなる物がありました。

燃費。

その場の電気的値の変化は比較が難しいかもしれませんが、長時間のテストの代表格は燃費の比較。
マルハのユーザーの中でも燃費が延びたと言う人は決して少なくありません。
ヘッドはアルミ製。それにプラグをアースさせています。
ブロックとヘッドはガスケットで仕切られていますし、熱も高い。
しっかしたアースが必要なのは当然の話なのですが、メーカー採用のもので充分と考えていました。 
正確にはそんなものが必要だとは多くの人が考えもしなかったと思います。

ところが問題なのは価格。
ふざけた価格に、ふざけた取り付け工賃。
オーデオ用でも、何でも効率の良いものを選んで先ずは自分でチャレンジしてみて下さい。

効果の確認ができなくても良いじゃないですか。
自分でやれば気も済むし、納得も出来ます。
車種によっては効果が出来くい物もあるだろうし、やり方が悪ければ当然の結果が待ち受ける。
ロードスターはバッテリーがトランク。
何も画期的ではありませんよ。
ロータスは40年以上も前からバッテリーはトランクルームです。
チャップマンは偉大なのです。

配線が長くなるし、効率悪くなる。
アーシングはその分大切なアイテムと言えるでしょう。
考えてみれば、シッカリしたアースの必要性は当たり前のことです。

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