テクアド特別偏 ラグナセカ レポート
アメリカ西海岸の超有名サーキト 正式名は Laguna Seca Raceway です。
誰もが耳にしている名物"コークスクリュー"があるところです。
夏休みを利用して行ってきましたよ。ラグナセカ。 当社の専務と一緒に!
思わずイエイ!!。
ロス・アンジェルス(LA)まで飛行機で約10時間、其処からラグナセカの有る町、Monterey(モンテレイ)まで片道約650km〜700km。
簡単に言えばエライ遠い訳です。
名古屋空港(静岡からだと成田は不便なのだ。)からイザ離陸。
丁度どこかの女子大の修学旅行と一緒になりまして、離陸の際に"キャー!!" "浮いてるぅ〜!!"などの悲鳴、歓声が機内に響き渡るや否や、彼女たちの大きな拍手が沸き起こる。
何で拍手なのか ヨウ分からん状態の自分も (君ら国産ロケットが成功したら拍手してやり〜な〜。っと心に思いながらも)隣の女子学生に合わせて見事なおじさん拍手。
いきなり出発からハイなテンションとなりました。
ギャ−ギャ−と騒ぎまくる女子大生を横目に流石に私はご就寝。先は長いのだ。
さて、今回の渡米の目的はマルハMIATA(ロードスターのアメリカ車名)の紹介にあります。
実は私どもで製作しましたマルハMIATAを何とかUSAのピープルにPRできないものかと常々Think(考えて)しておりました。 (チョッと行くと直ぐ英語を使いたくなる田舎モノ。)
USAの事情を聞けば<ポン付けスーパーチャージャー>ばかり。
日本の皆さんのようにライトウエイトを前提としたNA(ナチュラルアスピレーション)チューニングはMIATAに関しては殆ど浸透しておりません。
現地に行くと分かることですが、何せ国がデカイ、道路もデカイ、あそこもデカイ、そしてひたすら真っ直ぐなのです。
(チョッと余談)
LAのショッピングモールのトイレで立ちション用の便器に向かって用を足していたら、デカイ外人(ここでは俺が外人なのだが)が横の便器に立った。
横目で俺を見ながらニヤけていやがる。
俺の方が膀胱がデカイのか、緊張したのか、外人が先に出て行った。
すると、発見。 2つの便器は子供用と大人用のものだった。
俺は何と子供用を使っていた訳です。 体格もあそこもお子チャマとでも言いたげなあのニヤリだったのだろうか?。
でも日本人にはぴったりの便器の大きさですよ。
ハンドルを切る事も殆どありません。
LAからモンテレイまでの道のりでハンドル切ったのは僅かに数回。(嘘です。)
でもその位に広大な環境なのです。
そうなると単純なパワーが効果的なのかも知れません。
いわゆる0・400加速などの数値をやたらと口にしてきます。
アメリカンV6をミアータに載せたりするのも有りな訳で、
日本の皆さんの感覚からするとチョッと大味的チューニングが主流を締める国柄と言えます。
ライトウエイトスポーツのヒラリ感をロードスターに私たちは求めますが、
それと同様をアメリカ人に求めても"NO−WAY"になりそうで怖いです。
う〜ム。 アメリカでMIATA NAチューニングを広めるのはチョッとばかりか かなり手強い様です。
でも、兎に角マルハ流MIATAチューニングカーを紹介してみようではないかとの思いが今回の企画になった訳であります。
イザ、到着。早速マルハMIATAのピックアップに向かいます。
LAの倉庫に保管して頂いた現地輸送会社のスタッフに心よりサンクス。
LAからルート5、ルート101の主要幹線をひたすら北上、SALINAS(サリナス)から68号でいよいよMONTEREY(モンテレイ)だ。
このモンテレイにラグナセカサーキットが有るのです。
チョッと地図を見てください。
ラグナセカは山の中にあるのがお分かりいただけると思います。
実際には結構山に入りますが、日本のように杉林のような山林の趣ではありませんよ。
私が思うに、基本的にはアメリカ大陸の殆どは砂漠なのです。
だから、どちらかと言えば広陵とした大草原っぽい感覚。
ラグナセカのMONTEREY HISTORIC AUTOMOBILE RACES と言う年に1回行われるお祭り的大イベントレース、これが今回の目的。
1920年代〜1970年代位の世界中の名車、レースカーがそれぞれクラス分けでレースをします。
日本では博物館に展示されて触ってもいけないような車が本気でレースをしてしまうのです。
われわれジャパニーズはスケールのデカサに圧倒されるばかり。
あのメルセデスのガルーウイング(1960年頃のメルセデス 300SL)だってはしります。
スティーブマックイーンの"栄光のル・マン"(映画)のルマンカーも激走です。
最後はヒストリックF-1クラスで"JPSのロータスF1"だって走るのだ。
全米中から大勢の人が訪れます。
このレースに便乗する形で、各自動車メーカーやオーナーズクラブが大きなミーティングを集います。
私たちはそれに参加。レースは出られません。
レースは3日間行われます。
その間、周辺(町全体)が各々にコンクール、オークション、等の大きなイベントを催します。
レースやオークション、コンクールは日本の比ではありません。
写真はオークションのプレビューの風景。
プレビューとは事前下見の事、数億円もする車も売買されるのだ。
このような様々なオークションがあちこちで展開される。
バブルがはじけたとは言え、日本のコレクターが1億円を超える車を入札したとの噂も耳にした。
因みにオークションは大体3日通しで行われる。
1日目がプレビューになる訳で、これがまた有料。 いわゆる3日間共通チケット制。
おばちゃんに、"俺は日本から来て、明日帰らなければならない、プレビューだけ安いチケットで入れないだろうか?"っと嘘をついて交渉。
勿論英語だぞ!
I AM SORRY,ひげそーりー っと断られた。
例えば、1日目にラグナセカより少し離れたところで開催された コンコース・イタリアーノ (イタリア車のコンクールの意)では世界中の名車のクラブがミーティングをします。
コンコースイタリアーノのパンフレット表紙
フェラーリ、ランボルギーニ、等に混じってMIATAのクラブも集結。
当然、マルハMIATAも行きましたよ。
会場はQUAIL・LODGE(クエイル ロッジ)。ゴルフ場です。
見事な芝生の上をはち切れんばかりの名車がズラリ。
私たちもMIATAクラブのご好意で参加する事が出来ました。
抜ける様な青空の下、見事な芝生に相当な数の車と人。 大きなイベントです。
マルハのMIATAはBPベースの1960cc。
FCRキャブとマルハカム(264度)で200psを発揮。
フロントエアロは出来さんの製品。 スプリットファイヤーのダイレクトIGシステムで完璧。 おまけに16インチのBBS(205.45−16)。
これぞ日本流。
なんだか、結構質問されちゃって、返事に困った。
NAで200psだーっと説明すると、アメリカ人はみんなビックリ。
ウソダロー??っといった表情。 FCRはみんな興味津々。 ザマ−みろ。
今日はここまで、レポート2は来週報告しまーす。
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