テクニカルアドバイス |
バルブスプリングチェック
スコヤ(直角定規)を当ててバルブの垂直度を確認します。本来は常盤の上で行うのが基本です。 インテーク側のバルブの変形は以前より気になっていました。バルブの線形断面が丸ではなく菱形のためこのような変形が起こるものと思われます。 垂直度が狂ってしまうとバルブを真直ぐに引き上げないので、バルブステムの磨耗やフェイスの密着不良につながります。特に高回転を持続させるとこのようなトラブルが出てしまいます。 対策は色々ありますが、強化バルブスプリングに交換することが最も望ましいです。 強化スプリングを特注する事も可能ですが、他からの流用も手軽です。 他エンジンのスペックから良さそうなものをピックアップしたら、まずは写真のスプリングテスターにて測定。 自由長、密着長、バネ荷重、を確認。 ノギスで内径及び外径を測定。それから関連パーツとの兼ね合いを確認します。 リフター内径との干渉、リテーナーとの着座の具合、色々と確認をとって初めて装着になります。 高回転でのバルブサージングはスプリングやリフト量、回転域のバランスが崩れるとおこります。 日産GTRのもの良く使ったりしました。 純正品やはたまたGr-A仕様まで試しましたが、9000rpm辺りが限界の様です。 ここから先はダブルスプリング以外今の所方法が無い様に思います。 当社特注スプリングの一般市販化は今の所控えておりますが、機会があればまた紹介いたします。 |
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