テクニカルアドバイス |
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オイルパンの中 オイルパンはOilpanと書きます。パン(pan)は平なべの意。 要するに油受けということです。走行中は鍋の中でチャポチャポとオイルが傾いているのですが、これはあまり良くないことで、その対策としてバッフルプレートが装着されている訳です。 ロードスターのオイルパンは後方が極端に下がっているタイプで、ストレーナーが完全にオイルにドブ付けになるように設計されています。 このような形状であれば殆どの走行条件下でもストレーナーのエア吸いが避けられることになります。 具体的に分かり易く説明する為に写真を撮ってみました。
もちろんこれは、静止状態ですので実際はこの中でオイルは時に激しく傾く訳です。 エンジン始動中はエンジンブロックや、ヘッドにオイルが循環されています。 サーキットで焼き付く場合は、オイルの潤滑が悪いケースが多いのも事実です。 高回転(高負荷)に耐え切れずに金属疲労するよりも、そのサーキットのある一定のコーナーで段々にオイル切れのダメージを受けてついに果てるトラブルが多いのです。 つまりストレートよりも裏のコーナーでエンジンブローをさせてしまうことになります。 本題に戻りますが、それでは純正のバッフルでは不十分かと言えばそれほど心配し無くても良いかと思います。 一般的な峠レベルのユースを前提とすれば、わざわざオイルパンをハグルことはありません。 以上はGによるオイルの傾きをエア吸いの観点から説明しましたが、実際はもう少し問題が残ります。 私の記憶が正しければ、この辺りを考慮してオイルパン内に平たいプレートを敷いてしまったのはトヨタが最初だと思います。(違ったらごめんなさい。かなり昔の話です。) クランクは殆どの車種が右回転をしています。 最後にこれらの問題をクリアにして確実な性能を維持させるのがドライサンプになります。 ドライサンプは簡単に言えば、オイルパンを無くし落ちてきたオイルはポンプで別タンクに溜める手法です。このタンクから改めてエンジンにオイルを供給するのです。 オイルパンが無くなった分搭載位置を下げることも出来、レースには非常に都合が良いシステムです。 効果な材質の禁止(チタン、カーボン)なども同様です。 |
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