テクニカルアドバイス
For Roadster


オイルライン
簡単にオイルの流れをチャートに沿って説明します。
簡単なことでもありますが、間違って作業をするとエンジンを壊してしまったりします。
自分でオイルクーラーを取り付けたり、オイル漏れの確認をしたり色々な状況でこのラインのことを参考にすると良いと思います。
 
ポイント1
オイルパンの底からストレーナーで吸い上げられたらそのままオイルポンプへ。
オイルポンプはクランクシャフトの前部にありクランクの回転でポンプを回す。

ポイント2
オイルカートリッジの外周からカートリッジ内に流れ、中央のメインパイプから戻る。
この流れを理解しておくと、オイルクーラーの取り付け時役に立ちます。

ポイント3
クランクシャフトのメインジャーナル(親メタル)に入ったオイルはシャフト内のオリフィスを通過して、コンロッドメタル(子メタル)を潤滑.。ここがチューニングで結構大変な箇所です。つまりコンロッドメタルのダメージをどうやって回避するかが腕の見せ所。

ポイント4
エンジンブロックからヘッドに一本のラインで一気に上ります。.ヘッドを自分で開けた人は見たことがあると思いますが、ブロック上面にオリフィスが埋め込んであります。

このオリフィスでヘッドに上るオイルの量を制限しているのです。高回転でヘッドにオイルが上りすぎると、オイルパンに残量不足が発生して油圧の一時的な低下の原因になったりします。
日産のGT-Rはこの部分の社外オリフィスが販売されています。内径をもっと絞ってあるタイプのものです。ヘッドへのオイルの流量を制限することと、いかに早くオイルパンに戻すかがポイントになります。

 [Technical Advice] [Home]